日本の介護福祉政策は1960年代からの老人福祉政策が始まりと言われています。1963年には老人福祉法が制定、1982年には老人保健法が制定されています。長い歴史の中で高齢者問題はどんどん大きなものとなっていき、介護保険制度も状況に応じていろいろな変更が加えられてきました。そして2000年、介護保険制度が制度化されたと同時に私たちも時代の流れに沿った形で株式会社ウエハラの新事業としてサービスを開始しました。そもそも住宅資材の流通会社が介護・福祉貸与事業を始めるといった全く新しい事業領域へのチャレンジは今から思えば相当ハードルが高かったのかも知れません。毎日のすべてが新しい経験で今まで聞いたことのない専門用語が出てきたのを記憶しています。しかし、少子高齢化の波とともに京都府北部に位置する綾部市は年々過疎化が進行し、高齢者を見守る人材さえ不足している状態でした。この状況が益々深刻化していく事は、誰もが容易に想像できることでした。今から考えると生まれ育った「綾部」という地を未来へ遺していきたいという感情もこの時から出てくるようになったのかもしれません。あれから20年以上の月日が流れましたが、私たちのやるべき事は全く変わっていません。現在、京都府北部のエリアに拠点を合計５ヶ所展開しています。⼀⼈でも多くの⾼齢者の⽅、そして介護される皆様へ私たちのサービスを知っていただき、気持ちよくご利⽤いただくことを⽬標にしています。また、今後ますますご自宅での看取りが増加していくことも⾒据えながら、介護用品のレンタル・販売を通してご本⼈様、ご家族皆様のお役に⽴てることを願っています。